BUSINESS

蒸留・薄膜蒸留の受託加工

永年に渡って、
お客様満足度の追求と時代に応じた開発は、
プラスチック材料や溶剤など石油由来から、
最近ではシリコーン材まで
幅広いニーズに応えてきました。
卓越した独自技術の数々と新技術の融合で、
お客様の新たな要望に全力でお応えします。

Core Technology

熱不安定物質や高沸点化応物の精製、
微量不純物除去に特化した弊社のコア技術

薄膜蒸留装置の特徴

原理と仕組み

薄膜蒸留装置は、加熱筒の内壁に原料を薄い膜状(0.1〜1mm)に展開し、短時間で蒸発させる装置です。回転ブレードやワイパーにより常に新しい液面が形成され、効率的な蒸発を実現します。

真空ポンプにより装置内を高真空状態(0.1 Pa以下)に保つことで、沸点を大幅に下げ、低温での蒸留が可能になります。これにより、熱に弱い物質でも分解せずに精製できます。

原理と仕組み

  1. 原料供給加熱筒上部から原料を供給
  2. 薄膜形成ワイパーで0.1〜1mmの薄膜を形成
  3. 瞬間蒸発数秒で低沸成分が蒸発
  4. 凝縮回収蒸気を冷却して製品回収
  5. 残渣排出高沸点成分・不純物を分離排出
  • 滞留時間のアイコン
    数秒滞留時間
  • 膜厚のアイコン
    0.1mm膜厚
  • 真空度のアイコン
    0.1Pa真空度
薄膜蒸留装置の特徴の写真

適用分野と具体例

  • モノマー・重合性物質

    • アクリル酸エステル類の精製(重合防止剤除去)
    • メタクリル酸エステル類の高純度化
    • スチレン誘導体の精製
  • シリコーンの精製

    • 低分子環状シロキサンの除去
    • 低分子量成分、高分子量成分の除去
    • ケイ素化合物の高純度化
  • 高沸点材料の精製

    • 真空蒸着で使用される材料の低沸成分、高沸成分除去
    • ポリエチレンWAX、パラフィンWAXの精製
  • 樹脂原料・中間体

    • エポキシ樹脂原料の精製
    • ポリウレタン原料の不純物除去
    • フェノール樹脂中間体の精製

応用事例01

反応性の高い化合物の精製

アクリレート、メタクリレート、イソシアネート、ビニル化合物、液状エポキシ等の反応性の高い化合物の蒸留精製を可能にしています。

WHYなぜ可能か?
理由①:高精度な温度管理
高真空下で蒸留するので、化合物の沸点を下げて蒸留可能。高精度な加熱温度管理で化合物に優しい蒸留精製を実現。
理由②:滞留時間の短さ
薄膜蒸留装置の伝熱面での滞留時間は数秒〜数分とバッチ式蒸留装置に比べると蒸留度を大幅に抑えることが出来る。また、重合禁止剤の取扱い実績、塔数塔の重合禁止剤を組み合わせた蒸留の実績が多数あり。精製時に重合禁止剤を追加添加することも可能。

薄膜蒸留装置の仕組み

薄膜蒸留装置の仕組みの写真

応用事例02

低メタル化

半導体向け材料の低メタル化を薄膜蒸留で実現。
(例)半導体製造(前工程)で使用される材料の低メタル化(数十pptを達成)

WHYなぜ可能か?
理由①:
事前洗浄で精製装置からの金属溶出が無いことを確認。ELグレードメタノール、超純水を使用して繰り返し洗浄。
理由②:
環境からのコンタミネーションを極限にまで抑制した充填システム確立。
理由③:
ICP-MSを使用した高精度な分析技術。

クリーンルーム環境の分析室

クリーンルーム環境の分析室の写真

応用事例03

シリコーンオイル中の低分子環状シロキサン低減

シリコーン中の低分子環状シロキサン除去技術。D3~D20までの環状シロキサンを定量分析する技術を保有。

精製実績
  • ジメチルシリコーン
  • フェニル変性シリコーン
  • エポキシ変性シリコーン
  • ビニル重合有シリコーン
  • カルビノール変性シリコーン

低分子環状シロキサンは、高温で加熱し続けることで再生成することがこれまでの経験で分かっていた。中国精油の温度管理技術で低分子環状シロキサンの再生成を抑制することに成功!

薄膜蒸留装置の仕組み
薄膜蒸留装置の仕組みの写真

精留塔による高度分離

精留塔の特徴

精留塔は、理論段数22〜80段の充填塔または棚段塔を用いて、沸点差の小さい物質を高精度で分離する装置です。連続運転により大量処理が可能で、高い分離効率を実現します。
構造異性体のような沸点差が数℃しかない物質でも、多段の蒸留により高純度での分離が可能です。

主な仕様

  • 理論段数のアイコン
    理論段数22〜80段
  • 処理能力のアイコン
    処理能力数百kg〜数トン/バッチ
  • 分離精度のアイコン
    分離精度沸点差1℃〜
イメージ図

適用例

  • 構造異性体の分離
    • o-, m-, p-異性体の分離精製
  • 反応蒸留
    • 分子量をコントロールする重合反応を伴う反応蒸留
  • 半導体材料の精製
    • 電子材料グレードの高純度精製
  • ライフサイエンス製品
    • 人の身体に近い場所で使用された化学品のリサイクル

精留塔+薄膜蒸留の組み合わせ技術

当社の最大の強みは、精留塔と薄膜蒸留装置を組み合わせた複合精製技術です。両者の長所を活かすことで、従来では困難だった精製を実現します。

粗精製→仕上げ精製

  1. 精留塔で有効成分を濃縮(粗蒸留)
  2. 薄膜蒸留装置で熱履歴を抑えながら精製(仕上げ)
適用例

熱不安定な異性体混合物の分離精製

高沸点成分→低沸点成分

  1. 精留塔で低沸点成分を精密分離
  2. 薄膜蒸留で高沸点成分から残渣除去
適用例

廃溶剤からの多成分回収・精製

組み合わせ技術の優位性

  • 品質安定のアイコン
    品質安定熱分解・変質の最小化
  • 高純度化のアイコン
    高純度化99.9%以上の純度達成
  • 効率化のアイコン
    効率化処理時間の大幅短縮

お客様の課題に
最適な精製方法をご提案

まずはラボ試験で実現可能性を検証。
最適なプロセス設計から量産対応まで、
トータルでサポートいたします。